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名称 乳房イチョウ (ちぶさいちょう) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 イチョウ 樹高 35m(注2) 目通り幹囲 7.0m(注3) 推定樹齢 800年(注4) 所在地の地名 長野県東筑摩郡生坂村小立野 〃 3次メッシュコード 5437−47−74 〃 緯度・経度 北緯36度23分43.6秒 東経137度55分45.7秒 長野県指定天然記念物(1965年4月30日指定) 撮影年月日 2002年6月30日(左の写真) 2022年11月14日(少し大きめの画像) 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 注3)同上。現地の案内板では8.3mとされる。私の目測値は7.1m(私の目測法はここ) 注4)現地の案内板による。環境庁「日本の巨樹・巨木林」は99年以下としているが、明らかに間違いと思う。昭和7年(1932)までには既に大きな気根(若い個体にはできない)があったと思われるので、明治になる以前からイチョウはあったと考えるべきだろう 千曲川の支流(といっても大河だが)犀川の右岸に観音堂がある。鎌倉時代からあったと伝えられるが、今は雲竜寺に所属している。この大イチョウにちなんで、地元では「乳房観音堂」と呼ばれているようだ。 乳房とは、もちろん幹に垂れ下がる気根のこと。案内板では「柱瘤」と呼んでいた。その発達が著しいことが天然記念物指定の理由らしい。大きいものは長さ2.3m、付け根の周囲が1mもある。 母乳不足の母親が祈願し、下枝の煎じ汁を飲むと乳の出が良くなると信仰されている。お礼には、木綿の乳房をお供えする。10年ほど前に納められた乳房が数個散見された。一時は600個もあったそうである。 |
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