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名称 寺山観音寺のイチョウ
(てらやまかんのんじのいちょう)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 イチョウ
樹高 29m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2)
推定樹齢 350年(注2)
所在地の地名 栃木県矢板市長井(寺山)
〃 3次メッシュコード 5539−27−10
〃 緯度・経度 北緯36度50分50.4秒
東経139度52分22.4秒
栃木県指定天然記念物(1991年2月19日指定)
撮影年月日 2023年7月24日
注1)天然記念物指定名称は「観音寺のイチョウ」
注2)栃木県公式ウェブサイト中の文化財紹介ページによる
矢板市には真言宗智山派の観音寺が2ヶ寺あって紛らわしい。そのため地元では地名を冠し、それぞれ寺山観音寺・沢観音寺と呼んで区別しているようだ。
県指定天然記念物のイチョウがあるのは寺山観音寺の方。正式名は与楽(與樂)山大悲心院観音寺。
イチョウは楼門の近くに立ち、背が高い。県指定文化財紹介ページは幹囲を4.86mとしているが、ご覧のように、楼門の屋根の高さ付近で測れば地表付近よりもずっと大きな数値となることだろう。データ以上の迫力を感ずるイチョウである。
案内板によれば、中興開山たる名僧徳一(とくいつ)が植えたといわれているらしい。しかし、徳一は8世紀から9世紀にかけて実在した僧である。ちょっと無理がありそうだ。
イチョウは雌雄異株で、これは雄株。女人禁制の聖地に雌はダメということで雄を植えたと言われているとか。
根元に苔生した石があり、幽霊の腰掛石と呼ばれている。(「その二」とあることから、どこかに「その一」もあるのだろうが、見つけられなかった) この世を去った女性の魂が観音様に会う前、この石に座って身だしなみを整えるのだという。
訪ねた時はシュウカイドウが花盛り。近隣ではシュウカイドウの寺として有名らしい。偶然、一番良いタイミングで訪ねることができた。これも観音様のお導きだろうか。
参詣客をもてなすため、寺カフェも開かれていた。(飲食は有料) |
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