ページタイトル:天麟院のハリモミ 当サイトのシンボル

画像:天麟院のハリモミ 名称 天麟院のハリモミ (てんりんいんのはりもみ)
名称の典拠 天然記念物指定名称より(注1)
樹種 ハリモミ
樹高 40m(注2) 実際はもっと低い
目通り幹囲 3.8m(注2)
推定樹齢 伝320年(注2)
所在地の地名 宮城県宮城郡松島町松島
 〃 3次メッシュコード 5741−40−44
 〃 緯度・経度 北緯38度22分13.9秒
           東経141度03分32.3秒
松島町指定天然記念物(1970年12月1日指定)
撮影年月日 2024年6月10日

注1)天然記念物としての正式名称は「天麟院・はりもみ」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」(1991年刊行)による





 伊達家の菩提寺瑞巌寺(正式名は松島青龍山瑞巌円福禅寺)の南西に隣接して、仙台藩主2代伊達忠宗の次男光宗の霊廟円通院があり、さらにその南西に瑞雲峰天麟院がある。
 天麟院は、伊達政宗と正室愛姫(めごひめ)との間に生まれた長女五郎八姫(いろはひめ)の菩提寺である。
 ちょっと脇道にそれるが、この五郎八姫は、徳川家康の六男で越後高田藩初代藩主松平忠輝の正室となった姫で、私が住む上越市でもその名を知る人が多い。2014年の高田開府400年のときには、いわゆる「ゆるキャラ」のモデルになったくらいだ。
 天麟院境内の一段高い所に五郎八姫の霊屋である定照殿があり、その近くに左図のハリモミが立つ。
 ご覧のようにすらりと縦長の姿だが、頂部を失っているように見える。環境省データの樹高40mは、まだ頂部が残っていた頃の数値なのだろう。(2024年現在のデータは1988年以前の測定値である)
 ハリモミの「ハリ」は針である。小葉の先端が鋭く尖っていて、触れると痛い。それを針に例えたのだろう。
 樹下に、まだ葉を青々とつけた小枝や、去年の球果(まつぼっくり)が落ちていた。
 山中にあるものと違い、勝手に拾って帰ることはすべきでないが、手にとって観察するだけなら許していただけることだろう。
 おかげでしっかり観察できたし、痛さも実感することが出来た。(「少し大きめの画像」に写真あり)
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