ページタイトル:天王様の大杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:天王様の大杉(幹と並ぶ) 名称 天王様の大杉 (てんのうさまのおおすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 6.7m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 宮城県加美郡加美町谷地森字根岸(注3)
 〃 3次メッシュコード 5740−76−23
 〃 緯度・経度 北緯38度36分27.5秒
           東経140度47分30.3秒
加美町指定天然記念物(1998年7月1日指定)
撮影年月日 2016年5月14日

注1)旧宮崎町教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2005年4月1日、加美郡内の3町が合併して加美町誕生。旧行政区は加美郡宮崎町





 宮崎中学校の東北東約1.8km。家々を見おろす高台に賀美石(かみいし)神社が鎮座し、その参道石段を登ったところ、神門の手前に、左図の大杉が立つ。
 境内の案内板によると、はじめ、賀美石神社は、ここから少し南の本郷石神囲にあり、その名のとおり、巨石を神体としていた。延喜式神名帳にも名が載る古社である。
 現在地への遷座は大正4年(1915)。旧谷地森村内の神社を一つにまとめ、当時八坂神社であった現在地を社地としたもの。ただし社号については、最も古い歴史を持つ賀美石神社の名を残したものらしい。(のち、平成10年(1998)、「神座石」も現在地に移された)
 樹名の「天王様」は、牛頭天王(ごずてんのう)のこと。かつて牛頭天王を祭神とした祇園社や八坂神社の異称でもある。合祀以前から立っていた大杉に、八坂神社の異称「天王様」が受け継がれたわけだ。
 大杉は立派なのだが、門が傷んでいるのが気になる。
 その上、幹囲1mほどのアカシデ(?)が折れて、屋根に乗りかかったまま。
 ちょっと寂しい気持ちにさせられた。
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