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名称 天一神社のスギ (てんいちじんじゃのすぎ) 名称の典拠 なし 樹種 スギ 樹高 30m(注1) 目通り幹囲 6.4m(注2) 推定樹齢 不明 所在地の地名 奈良県桜井市鹿路(ろくろ) 〃 3次メッシュコード 〃 緯度・経度 北緯34度27分24.1秒 東経135度52分25.7秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2023年5月18日 注2)地表面から1.3mの高さで幹囲を実測 県道37号(桜井吉野線)は新鹿路トンネルで桜井市と吉野町を結ぶ。トンネル北口は桜井市、南口は吉野町だ。 北口の近くで旧道に入り、道なりに150mほど走ると左に折れる道がある。これが天一神社に向かう道である。丁字路の角に案内表示も出ている。その後どんどん奥に向かって登って行けば、やがて前方にスギ巨木が林立する姿が見えてくる。そこが天一神社。 天一神社の祭神は天目一箇命(あめのまひとつのみこと。神社にあった表示では「あめのまひとこのみこと」と仮名が振ってあった)。 神社の知識を得るためにしばしばお世話になる「玄松子の記憶」によると、この神は金工鍛冶の神・作金者の神・鉱山師の神だそうで、溶鉱炉の火を片目で監視してその色で温度を測るため、片目が見えなくなってしまうことから一目というとのこと。 ところが不思議なことに、天一神社には祭神を祀るはずの本殿が見当たらない。 割拝殿の先に、一段高く石垣を組み、朱塗りの瑞垣で囲まれた一角があるにはあるのだが、そこに建物は無く、大きなスギが1本立つのみ。どうみてもこのスギが御神体としか思えない。(天目一箇命はこのスギに降臨するということなのだろうか) 御神体のスギは「神杉」と呼ばれているようで、上に記した交差点の案内表示にもその名があった。きっと天一神社で一番よく知られるスギなのだろう。 しかし、一番大きいスギはそれではない。左図がそれだが、これは割拝殿のすぐ先、右手に立っている。きめ細かな樹皮を持つスギだ。 環境省データベースによる幹囲は602cm。今はもっと大きいように思ったので、測ってみたら638cm。今もぐんぐん大きくなりつつあるようだ。 このペースで生長が進めば、現在の少年が私の年代に達する頃には7mを超える大杉になっていることだろう。 |
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