ページタイトル:田代のヒヨクヒバ 当サイトのシンボルマーク

画像:田代のヒヨクヒバ(全景) 名称 田代のヒヨクヒバ (たしろのひよくひば)
名称の典拠 なし
樹種 サワラ
樹高 不明
目通り幹囲 4.5m(注1)
推定樹齢 伝400年以上(注2)
所在地の地名 新潟県長岡市大積田代町
 〃 3次メッシュコード 5638−05−96
 〃 緯度・経度 北緯37度24分45.5秒
           東経138度42分24.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2017年9月15日

注1)まったくの目分量
注2)所有者から伺った話による





 長岡市と柏崎市の市境近くに刈羽村の飛地が割り込んでいて、長岡市から柏崎市に向かう国道8号は、飛地の南部を通過する。その飛地との境界部分、長岡市側が大積田代町(おおづみたしろまち)である。
 「田代」信号の南東200mほどのところに石動神社(いするぎじんじゃ)があり、その手前の家のお屋敷に左図のヒヨクヒバが立っている。(国道からは神社の存在がわかりにくい)
 ちょうどご主人が外に出ておられ、お話を聞くことが出来た。
 ご先祖は春日山城時代の上杉謙信の家来で、数度の川中島合戦でも戦功をあげた武勇の士だったが、事情があって武士であることをやめ、当地で農民となった。その際、このヒヨクヒバを春日山から持参して植えたと伝えられているとのこと。なお、ご先祖の兄弟も刈羽村側に帰農したそうで、そちらにもこれとおなじヒヨクヒバ(ご主人はヒバと呼んでおられた)があると伝えられているそうだ。
 ヒヨクヒバはイトヒバとも呼ばれ、サワラの変種。葉が下垂し全体にしなやかな印象を受けるが、細部を見れば、サワラの葉の特徴をそのまま受け継いでいる。
 このヒヨクヒバは、根元近くで複数幹に分かれ、また、幹断面の扁平率が大きい。そのため、見る方向によって大きく印象が異なる。
 このあたりで一番の大木ということだが、もしかしたら、ヒヨクヒバとしては新潟県内一の巨木ではないだろうか。
 これも「新潟の大杉と天然杉」のOさんから教えていただいた巨木である。
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