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名称 談山神社のコウヤマキ
(たんざんじんじゃのこうやまき)
名称の典拠 なし
樹種 コウヤマキ
樹高 17m(注1)
目通り幹囲 4.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 奈良県桜井市多武峰(とうのみね)
〃 3次メッシュコード 5135−56−59
〃 緯度・経度 北緯34度27分58.1秒
東経135度51分41.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年5月19日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
桜井市南部、御破裂山(ごはれつやま、618m)の南斜面に談山神社が鎮座する。大化の改新の立役者の一人、藤原鎌足(ふじわらのかまたり)公を祀る神社だ。
神社でいただいたリーフレットによると、『飛鳥・法興寺で行われた蹴鞠会(けまりえ)において出会った中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌子(後の藤原鎌足)が、藤の花の盛りの頃、当社本殿裏山で極秘の談合を』した。その談合の内容は蘇我入鹿(そがのいるか)を討ち、新しい世を造ろうというものであった。談合会場となった山は後に談山(かたらいやま)と呼ばれ、神社号もこの故事によるようだ。(御破裂山や談山を含む山塊全体が多武峰である)
環境省巨樹データベースには、談山神社境内からコウヤマキ巨木が3本登録されている。そのうちの最大木が左図の個体。
談山神社本殿の斜め後方、石垣の上に立っている。立入禁止区域にあるため、樹下に立つことは出来ないが、楼門前の水屋の後ろから姿を見ることができる。
多くの枝を付け、姿に威厳がある。幹囲4.7mは、コウヤマキとしてはなかなかの大きさである。
樹齢もかなりのことと思うが、ここに十三重塔を築き、妙楽寺を開いた入唐僧定慧(じょうえ、藤原鎌足の長子)がこのコウヤマキを目にすることはなかったと思われる。 |
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