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名称 田上八幡神社のクス
(たのうえはちまんじんじゃのくす)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 クスノキ
樹高 31m(注2)
目通り幹囲 8.8m(注2)
推定樹齢 伝承400年(注2)
所在地の地名 宮崎県日南市飫肥(おび)10丁目
〃 3次メッシュコード 4731−32−58
〃 緯度・経度 北緯31度37分51秒
東経131度21分16秒
日南市指定天然記念物(1970年11月3日指定)
撮影年月日 2012年8月4日
注1)天然記念物指定名称は「八幡神社境内のクス」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
天正5年(1577)、島津氏によって伊東義祐(よしすけ)は佐土原を追われた。その際、祐兵(すけたけ)も父に同行。のち、いくつかの紆余曲折を経て、祐兵は羽柴秀吉の家臣となる。そして、天正15年(1587)の九州遠征では秀吉軍の道案内役を務めた。秀吉は、その功により、翌天正16年(1588)、かつての本拠であった飫肥(おび)を与えた。祐兵は3万6千石の大名として返り咲くこととなった。(Wikipediaを参考)
同年、飫肥城の一角にあった八幡神社をここに移し、記念として、祐兵自らこのクスノキを植えたと案内板にあった。(それが推定樹齢の根拠であろう)
しかし、それはどうだろうか。クスノキが立つのは、参道石段の中ほど。まだ斜面の途中である。藩主自らが記念樹を植えるとして、このような場所を選ぶだろうか。
斜めに向いて出た幹が、途中から上に向かい、枝を広げて、上空で大きな樹冠を形成している。樹勢も良好。
これだけ立派な体格をしていれば、伝説の威を借る必要も無かろう。
すばらしい大クスである。 |
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