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画像:田麦山熊野社のスギ(幹と並ぶ)

画像:田麦山熊野社のスギ
 右手奥の、注連縄を巻いたスギがそれ
名称 田麦山熊野社のスギ
    (たむぎやまくまのしゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 新潟県長岡市川口田麦山(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5538−66−79
 
〃 緯度・経度 北緯37度14分11.2秒
           東経138度51分34.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2007年1月20日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2010年3月31日、長岡市に合併。旧行政区は北魚沼郡川口町





 川口町田麦山は、記憶も新たな、あの中越地震の震源地である。
 平成16年(2004)10月23日夕刻、想像を絶する激震が、山間の平和な集落を突然襲った。毎年の豪雪に耐えるよう太い柱や梁を備えている雪国の住宅も、激しい揺れには耐えることが出来なかった。私はテレビや新聞で知るのみだが、田麦山は壊滅したと言ってもおかしくない状態だったように思う。
 地震から27ヶ月後の訪問である。(この冬の気象は異常で、信じられないくらい積雪が少ない)
 今はもう、表面的には、ここが震源地であったことを思い出させるものは無さそうに見える。人々は普通に生活し、もちろん道路に亀裂などは見られない。
 でも、見渡す限りの家が、出来たばかりで新しい。修理して住めるような被害ではなかったのである。住み慣れた土地を捨てざるを得なかった人もあったことだろう。
 熊野神社が残っていたのには驚いた。かなり傾いて、雪よけのビニールシートで覆われてはいるが、倒壊は免れたようだ。
 大杉も立っていた。社殿に向かって右奥。2本の融合木らしく、幹はかなり扁平だ。参道側から見た姿と、真横から見た姿では、印象がかなり異なる。それぞれ単独に写真を見れば、同じ木とは気づかないのではなかろうか。道路近くに立つ1本(目通り4.4m)もなかなか良い。
 地震前からの生き証人として、是非とも長生きしてほしいものだ。
 
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