ページタイトル:竹俣小学校の多行松 当サイトのシンボルマーク

画像:竹俣小学校の多行松_1


画像:竹俣小学校の多行松_2
名称 竹俣小学校の多行松
    (たけまたしょうがっこうのたぎょうしょう)
名称の典拠 なし
樹種 アカマツ(注1)
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 3m未満(注2)
推定樹齢 111年+α(注3)
所在地の地名 新潟県新発田市下楠川(しもくすがわ)
 〃 3次メッシュコード 5639−73−22
 〃 緯度・経度 北緯37度56分14.1秒
           東経139度24分01.7秒(注4)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年5月17日

注1)クロマツの台木にアカマツを接ぎ木したもの
注2)まったくの目分量
注3)明治42年(1909)に植樹されたことが分かっている
注4)これは左上図の個体の位置





 アカマツの姿と言えば、広がった傘のような樹形を思い描くのが普通だが、なかには立ち上がってすぐに多数の支幹に分かれ、庭掃除に使う竹箒を逆さに立てたような樹形のものもある。その姿から箒松とか千本松と称される松だ。「美(うつく)し松」とも呼ばれる。(私はアカマツしか知らないがクロマツにも千本松があるのだろうか?)
 「美し松」は自然変異によって発生した奇形で、人が作ったものではない。
 ところが、この形を庭木で得たいと考えた人がいたようで、クロマツの台木に接ぎ木して作ったものが「多行松」の名前で伝えられている。江戸時代末期頃からのことらしい。
 庭木とするからには、基本的に人が手を加え、丈を詰めてコンパクトに整形するのが常だったのではないかと思うが、整形されずに生長したらどうなるか。それが左図の姿である。この姿からは、私には美し松と多行松の区別がつかない。
 多行松の接ぎ穂としたアカマツがどんなものだったか、私には知る術もないが、姿を見る限りでは美し松を接ぎ木したように思われて仕方がない。(当否不明)
 その多行松が、かつての竹俣小学校、今の新発田竹俣特別支援学校の校庭前面に、並木となって立っている。
 校舎側に「多行松」と題した石碑があり、それによると、明治42年(1909)、校舎改築の際の記念として菅得四郎氏が苗木を寄贈、植樹したものらしい。
 樹齢は100年強。太さはまだ巨木の域に達していないが、これだけの数が並ぶと、なかなか壮観である。
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