ページタイトル:高梨神社の姥杉 当サイトのシンボルマーク

画像:高梨神社の姥杉(幹と並ぶ) 名称 高梨神社の姥杉 (たかなしじんじゃのうばすぎ)
名称の典拠 「秋田の巨樹・古木」(注1)
樹種 スギ
樹高 13m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 600年(注2)
所在地の地名 秋田県大仙市払田(ほった)字真山(しんざん)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5940−14−53
 〃 緯度・経度 北緯39度28分06.9秒
           東経140度32分30.5秒
大仙市指定天然記念物(1980年12月11日指定)
撮影年月日 2019年5月11日

注1)2008年7月に秋田県緑化推進委員会が刊行。天然記念物指定名称は、神社名がなく「姥杉」
注2)上記「秋田の巨樹・古木」による
注3)2005年3月22日、1市6町1村が大合併して大仙市誕生。旧行政区は仙北郡仙北町





 JR大曲(おおまがり)駅から東へ約6km。美郷町との境界付近に国指定史跡「払田柵跡(ほったのさくあと)」がある。
 坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の時代に築かれた東北地方最大級の城柵遺跡であり、発掘された柵木を年輪年代法で調べたところ、西暦801年に伐採された木材が使用されたことがわかったという。(Wikipediaによる)
 現在、そのあたりはすっかり水田と化しているが、水田の中に長森(ながもり)、真山(しんざん)の2座の小山がある。それらの小山を中心に、その外側を柵で囲んだもののようだ。
 真山の頂部に高梨神社が鎮座する。
 こちらは歴史が浅く、大正5年(1916)の建立だが、拝殿及び本殿は、『東北の左甚五郎と称された彫刻師・円満蔵(高橋市蔵)晩年の傑作』(案内板より)で、大仙市指定有形文化財。(注4)
 拝殿前広場の端に神木の姥杉が立つ。
 明らかに秋田杉とは異なり、樹形が暴れて、背も低い。いわゆるウラスギの仲間だ。
 枯れてしまった大枝が多いが、残った枝は緑濃い葉をつけている。
 文政11年(1828)には菅江真澄(すがえますみ)がここを訪れ、大杉のことにも触れているそうである。(注5)

注4)円満蔵は「えまぞう」と読むようだ。ドンパン節元唄の作者ともされている
注5)当時まだ払田柵跡の存在は知られていなかった
ボタン:秋田県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る