|
|||||
名称 高倉神社の樟 (たかくらじんじゃのくす) 名称の典拠 なし(注2) 樹種 クスノキ 樹高 20mほか(注2) 目通り幹囲 9.2mほか(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 福岡県遠賀郡岡垣町高倉 〃 3次メッシュコード 5030−64−18 〃 緯度・経度 北緯33度50分50.0秒 東経130度36分01.3秒(注3) 福岡県指定天然記念物(1954年5月15日指定) 撮影年月日 2012年7月27日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による 注3)大クスノキは、広い境内のあちこちに散在している。これは、左上図のクスノキの位置 響灘(ひびきなだ)に注ぐ汐入川(しおいりがわ)を、河口から遡ること約5km。右岸に高倉神社が鎮座する。広い社域を有する大きな神社だ。 仲哀天皇(記紀による在位期間は西暦192〜200)の勅命により創建されたとされる古社で、祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、大倉主命(おおくらぬしのみこと)、莵夫羅媛命(つぶらひめのみこと)の3柱。後2柱は、この地の男女神らしい。(境内に「高倉神社の由来」と題して、岡垣風土記の一部が掲示されている) 昭和29年(1954)、境内の大クス5本が福岡県指定天然記念物となった。鈍土羅の樟等より約半年遅れたが、最も早い時期に属する指定である。 現存するのは4本。参道にあった3本のうち1本が失われてしまったようだ。 面白いことに、まっすぐ立っているものは1本もない。みな大きく傾いている。主幹を失い、支幹を蛸の足のように伸ばしているものもある。 神社創建以前からの野生のクスだったとすると、樹齢は1800年以上になる。しかし、とてもそこまでの樹齢はなさそうだから、人の手で植えられたことは間違いなさそうだ。それでこの樹形なのだから、クスノキたちも、ただ能天気にここまで育ったわけではなさそうだ。 左上図のクスは、表参道を入ってすぐ左手。小さな祠の背後に、まるで御神体のように立っている。祠の手前には、厳島神社の額を掲げた小さな鳥居が立つ。 下図は境内西縁に沿って流れる水路に面して立つクスノキ。水面に向かって大きく迫り出している。 いずれも、神社境内に立つにしては、なかなか野性的な樹形である。(他の2本については「少し大きめの画像」に写真あり) |
|||||