ページタイトル:田下地蔵堂のムクロジ ロゴ:人里の巨木たち

画像:田下地蔵堂のムクロジ 名称 田下地蔵堂のムクロジ
    (たじたじぞうどうのむくろじ)
名称の典拠 なし
樹種 ムクロジ
樹高 12m(注1)
目通り幹囲 3.4m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 岡山県真庭市久世(田下)(注2)
 〃 3次メッシュコード 5233−46−90
 〃 緯度・経度 北緯35度05分05.8秒
           東経133度44分58.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年3月26日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2005年3月31日、5町4村が合併して真庭市誕生。旧行政区は真庭郡久世町





 旧久世町中心部の北に田下(たじた)というところがある。
 その一角に墓地があって、このムクロジと御堂が一つ。御堂は無患子地蔵堂(むくろうじじぞうどう)と呼ばれているようだ。
 ムクロジは、骸(むくろ)に通ずるとしたら気味が悪いが、先人は賢いもので、骸ではなく「無苦労」に通ずると考えれば縁起が良いとのこと。寺社境内に植えられていることも結構多い。
 さらにここでは、無患子(ムクロジ)の文字を分解して、「患(わずら)」いの「無(な)」い「子(こ)」と解釈したのだろうか。堂内を覗くと、幼子を抱いたお地蔵様の石像が安置されていた。
 当のムクロジの方は、患い無しとは言えないようで、かなり傷みが激しい姿である。その一方で、この状態になって樹勢が安定しているようにも見える。
 無患子地蔵堂のシンボルとして、長生きしてもらいたいと思う。
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