ページタイトル(杉桙別命神社の大クス) サイトのシンボル

画像:杉桙別命神社の大クス

画像:杉桙別命神社の大クス(根)

画像:杉桙別命神社の大クス(社叢遠望)
 杉桙別命神社々叢(北側からの眺め)
名称 杉桙別命神社の大クス
   (すぎほこわけのみことじんじゃのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 15.0m(注2)
推定樹齢 1000年以上(注3)
所在地の地名 静岡県賀茂郡河津町田中
 
〃 3次メッシュコード 5238−17−09
 
〃 緯度・経度 北緯34度45分15.6秒
           東経138度59分20.2秒
国指定天然記念物(1936年12月16日指定)
撮影年月日 2002年12月26日

注1)河津町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)上記案内板による





 杉桙別命神社(すぎほこわけのみことじんじゃ)は、別名来宮神社(きのみやじんじゃ)とも呼ばれる。従って、ときどき「来宮神社の大クス」と称されることもあるが、熱海市にも同名の大クス(これも国指定天然記念物)があるので紛らわしい。
 延喜式に名が見られる式内社で、「鳥精進(とりしょうじん)・酒精進(さけしょうじん)」の行事があることでも有名。
 祭神とされる杉桙別命が酒に酔って野原で寝ていたところ、野火が起きて周りを囲まれてしまった。進退窮まったところを、羽に水を含ませた小鳥たちが飛来して炎から守ったという伝説がある。そのため、氏子たちは12月18日から23日まで酒を断ち、また鶏肉や卵を食べないようにして故事を偲ぶということらしい。
 大クスは社殿の右手奥(向かって左手)に立っている。地上付近で枝分かれせず、太い主幹がかなりの高さまで立ち上がっている姿は、他の大クスであまり見られない立派な姿である。
 伊豆半島にはクスノキの巨木が多くあるが、河津郷七抱七楠(ななかかえななくすのき)といって、河津だけで七抱もあるようなクスノキが7本あったという。ひと抱えが約1.5mとして、七抱えは約10mだ。しかし明治の中頃(19世紀末)までに杉桙別命神社の大クスだけを残し、すべて伐採されてしまったということである。
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