ページタイトル:園井諏訪神社のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:園井諏訪神社のクスノキ 名称 園井諏訪神社のクスノキ
    (そのいすわじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 26m(注1)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 400年(注1)
所在地の地名 岡山県笠岡市園井
 〃 3次メッシュコード 5133−64−31
 〃 緯度・経度 北緯34度32分07.2秒
           東経133度31分16.9秒
笠岡市指定天然記念物(1972年5月25日指定)
撮影年月日 2022年3月28日

注1)「市指定 天然記念物 諏訪神社のくすの木」と題した案内板(笠岡市教育委員会が設置。設置年月不詳)による。ただし天然記念物指定名称は「諏訪神社のクスノキ」とカタカナ
注2)宮誠而さん提唱の「M式」を真似て実測





 山陽自動車道笠岡インターチェンジの東方約1km、県道288号(園井里庄線)に東面して諏訪神社が鎮座する。
 上記案内板によると、園井に居住する後藤氏の先祖が長野県の諏訪神社から分霊を勧請して奉祀したのが始まりで、乳の病に霊験があると伝えられているようだ。
 これも案内板によると、戦国期にこの辺りを拠点とする有力者がいたようだ。神社のすぐ南を山陽道が走っているが、神社から見て南東方向の橋脚付近に堀と柵によって区画された館があったらしい。山陽道建設に伴う発掘調査で、その遺跡が見つかったそうである。15世紀後半から16世紀前半を主体とする様々な遺物も出土したそうである。
 拝殿の左(向かって右)にクスノキが立つ。
 案内板及び環境省巨樹データベース(2000年調査)では幹囲480cmとあり、旧環境庁の「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」(1988年調査)では486cmとなっている。年を経て小さくなるとはどういうことだ? と訝しく思われる方もおられるだろうが、恐らくこういうことだろう。左図をご覧になって、クスノキの根元に段差があることがお分かりと思う。こんな場合、どのように測ると実感に最も近いか悩むところである。両者のデータが奇妙に思えるのは、幹回りを測った高さが測定者によって異なったためであろう。
 私が測定したのは高低差の中央をとり、そこから主幹の軸に沿って1.3m上方の高さで、軸に直角にメジャーを回した。宮誠而さんの「M式」を真似たわけである。
 その数値が524cm。私としては、これが大きさの実感に一番近いと思っているのだが、どうだろうか。
ボタン:岡山県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る