ページタイトル:照徳寺のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:照徳寺のイチョウ 名称 照徳寺のイチョウ (しょうとくじのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 28m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 350年(注2)
所在地の地名 宮城県仙台市宮城野区岡田(新浜)
 〃 3次メッシュコード 5740−27−89
 〃 緯度・経度 北緯38度14分37.5秒
           東経140度59分21.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月18日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)仙台市が設置した保存樹木表示板による





 県道10号(塩釜亘理線)の高砂橋で七北川(ななきたがわ)を渡り、1.5kmほど南下したところが新浜である。
 このあたりまで来ると、県道から東(海側)に300mほど離れた位置にこのイチョウの姿が見える。
 あの大地震の前は、イチョウの周囲には一面の水田が広がり、ところどころに集落があった。豊かな田園の姿であった。
 それが、平成23年(2011)3月11日、様相が一変。このあたり一帯は、未曾有の大津波に巻き込まれた。土地が平坦だったこともあって、津波の先端は、海から5.5kmほどの地点まで達したのである。
 イチョウから海岸までは約1.3km。イチョウは浸水区域のまっただ中にあった。
 しかし、イチョウは艱難辛苦を乗り越えて、生き抜いた。
 イチョウの近くに、九州朝日放送(KBC)が2011年に実施した「第十五回KBC水と緑のキャンペーン」に寄せられた寄付金をもとに、樹木医会宮城県支部の協力を得て、イチョウの治療を行った旨の案内板があった。
 このイチョウは、津波被害からの復興のシンボルであると同時に、地理的に遠く離れてはいても、人の心を繋ぐ絆の証しでもあるのだ。
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