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注1)1995年3月20日に講談社から刊行
注2)上記「日本の天然記念物」ではスダジイ、宮城県のホームページや河北新報社「宮城の巨樹・古木」ではツブラジイと樹種が異なる。私に判定できるだけの能力はないが、幹肌を見る限り、私にはスダジイに思えたので、一応「スダジイ」とした
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注4)上記「日本の天然記念物」による
朝日山称名寺は、亘理町役場の南約1km。市街地を見下ろす高台にある。称名(唱名)とは仏の名、特に阿弥陀如来の名をとなえることに通じるため、浄土宗、真宗、時宗など、阿弥陀如来を本尊とする寺に見られる寺号である。この称名寺も浄土宗に属している。
明応9年(1500)感蓮社良応の開山と伝え、本尊の木造阿弥陀如来立像は宮城県指定文化財。この像は、通称を「黒仏」「黒本尊」などといい、鎌倉時代初期の作。源頼朝が千葉介常胤(相馬氏の祖相馬師常の父)の妻に贈った像だと伝承されている。
椎の木の巨木は本堂に向かって左手、墓地の端に立っている。背丈は低いが、幹のうねり、根の広がりなど、見る者を圧倒する迫力だ。
宮城県最大のシイの木である。
宮城県は、シイの自生の北限を越えていると考えられており、この木も、人の手で植えられたことは間違いないと思われる。
墓地にはもう1本、目通り6m前後のシイが立っている(写真なし)。大きな樹冠を戴き、樹勢の良い木で、国道6号から見えた時、こちらが国指定の巨木かと間違えてしまった。
称名寺をお訪ねの際には、是非このシイの木もご覧になることをお勧めする。 |
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