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画像:太郎坊の杉(幹と並ぶ)

画像:太郎坊の杉(社殿越しに見る樹冠)
 社殿の背後に見えるのが太郎坊杉
名称 太郎坊の杉 (たろうぼうのすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 42m(注2)
目通り幹囲 8.5m(注2)
推定樹齢 伝承800年(注2)
所在地の地名 宮城県本吉郡南三陸町志津川袖浜(注3)
 
〃 3次メッシュコード 5841−03−07
 
〃 緯度・経度 北緯38度40分31秒
           東経141度27分52秒
宮城県指定天然記念物(1955年3月25日指定)
撮影年月日 2006年8月22日

注1)2000年11月20日に志津川町教育委員会と志津川町緑化推進委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2005年10月1日、2町が合併して南三陸町誕生。旧行政区は本吉郡志津川町





 志津川湾沿いに走る細い県道に面して、荒沢神社が鎮座している。神社前の県道からは、袖浜漁港に停泊する漁船が手に取るように見える。
 伝承では、荒沢神社は、文覚(もんがく、1139〜1203)が勧請した滝不動に始まる。ずっと不動堂の名で続いてきたが、明治の神仏分離に際して神社となった。社蔵の紺紙金泥大般若経巻二九六(県文化財)は、平泉中尊寺の紺紙金字一切経(国宝)の一部と考えられている。相当重きを置かれた仏堂であったことが想像される。
 まだ新しい社殿の背後に、太郎坊杉が立っている。横を流れる小さな渓流に向かって少し傾いている。表皮の裂け目から内部を除いてみると、中心部はもう木材としての堅牢さを失い、表皮近くの部分だけで全体を支えているように見える。
 案内板によれば、慶長14年(1609)、藩主伊達政宗の命により、青葉城下に大橋を築造するため、境内の大杉を25本切り出した。そのとき、御神木として残された2本が太郎坊杉と次郎坊杉だという。とすれば、400年前には、既にかなりの巨木であったということになる。
 次郎坊杉の方は、残念ながら、昭和22年(1947)のカスリーン台風によって倒壊してしまった。(同台風は、全国に死者1077名、行方不明者853名の大被害をもたらした)
 
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