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名称 新田の大山桜 (しんでんのおおやまざくら) 名称の典拠 「いわき市観光サイト」(注1) 樹種 ヤマザクラ 樹高 23m(注2) 目通り幹囲 6.5m(注3) 推定樹齢 不明 所在地の地名 福島県いわき市三和町下市萱(みわまちしもいちがや)字新田 〃 3次メッシュコード 5540−55−52 〃 緯度・経度 北緯37度07分47.0秒 東経140度39分03.9秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2021年4月19日 注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による 注3)宮誠而著「日本一の巨木図鑑」による 標題の大山桜はもちろん「おおやまざくら」と読むのだが、これがちょっと紛らわしい。何故なら、生物種としてのオオヤマザクラがあって、ヤマザクラとは別種だからだ。 新田の大山桜は、オオヤマザクラではなくヤマザクラである。この場合の大山桜は「大きなヤマザクラ」の意。樹下の保存樹木等指定標識にもちゃんと「樹種名ヤマザクラ」と書いてある。 ただし「大山桜」と書きたい気持ちはとてもよく分かる。これだけの大きさのヤマザクラには滅多に出会えるものではない。 このヤマザクラは、福島県におけるもう1本のヤマザクラ名木、古殿町の「越代のサクラ」からは直線距離で4.6kmほどの距離にある。立地場所の標高も大差ないため開花時期がほぼ同じである上に、花の感じもとてもよく似ている。まるで兄弟のようだ。 越代のサクラは県道脇の高台に立ち、知る人も多い。幹囲は7.2m。枝張りも大きく、ヤマザクラの全国代表のような大桜だが、上記「日本一の巨木図鑑」の宮さんによると、根元で大小2分岐しているそうで、単幹樹としてはこの「新田の大山桜」が日本一だとのこと。 確かに見事な桜である。 訪ねたのは月曜日の10時頃。越代のサクラの駐車場には20台ほどの車が駐まっていたが、新田の大山桜では、「観客は私一人だけ」という時間がそこそこあった。 この空間を独り占めできるなんて! とても贅沢な時間を堪能させてもらった。 |
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