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名称 下吉田のナラ (しもよしだのなら)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ミズナラ(注1)
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 4.3m(注2)
推定樹齢 460年(注2)
所在地の地名 秋田県横手市平鹿町下吉田字吉田(注3)
〃 3次メッシュコード 5840−73−59
〃 緯度・経度 北緯39度18分05.0秒
東経140度29分25.3秒
横手市指定天然記念物指定(1983年7月1日指定)
撮影年月日 2019年5月10日
注1)横手市の公式ウェブサイトによる。秋田県緑化推進委員会刊「秋田の巨樹・古木」はナラガシワとしている
注2)「秋田の巨樹・古木」による
注3)2005年10月1日、横手市に合併。旧行政区は平鹿郡平鹿町
今回の秋田旅行のメイン資料とさせていただいた「秋田の巨樹・古木」によると、横手市(旧平鹿町)にナラガシワの巨木があるという。
ナラガシワの巨木は全国でも珍しく、訪ねた2019年5月現在、環境省巨樹データベースには13本が登録されているのみである。そのうち、幹囲4m以上のものは6本。大きなものは東北に多いが、秋田県からは登録が無い。大いに期待しての訪問だった。
ちょうどご主人とお会いすることが出来、撮影許可を申し込むと、快く招き入れて下さった。
いろいろお話を伺った後、「さて」と撮影に取りかかると、なんと、標柱にはミズナラと書いてある。
ミズナラとナラガシワは葉柄の有無で見分けがつく。ナラガシワの葉には明らかな葉柄があるがミズナラではあったとしてもごく短い。困った事に、葉はみな高くにあって、はっきりとはわからなかったが、下から見上げた感じでは、なんとなくミズナラのような気がする。(手にとって見たわけではないので間違っているかも)
ナラガシワでなかったとしたら少し残念だが、それはそれ。こんなミズナラ巨木が庭木とされていることも、別の意味で珍しい。
ご主人の話では、最近、とみに樹勢が衰えてきたという。そういえば、計画書にくっつけて持参したグーグル・ストリートビューの写真に比べ、ずいぶん弱ってしまったように見える。樹木医の話では、道路のアスファルト舗装のせいではないかとのこと。
かつての下吉田村を「楢の木村」の別名で呼ばせたほどのナラの木である(標柱側面の説明より)。是非とも元気を取り戻して欲しいものだ。 |
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