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名称 下味野神社の榎 (しもあじのじんじゃのえのき) 名称の典拠 「鳥取市の名木古木」(注1) 樹種 エノキ 樹高 16m(注2) 目通り幹囲 5.0m(注2) 推定樹齢 460年(注3) 所在地の地名 鳥取県鳥取市下味野 〃 3次メッシュコード 5334−11−56 〃 緯度・経度 北緯35度28分07.6秒 東経134度12分34.4秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2020年10月18日 注2)「今日もおでかけ」ブログによる。環境省データベースでは樹高17m、幹囲450cmとされている 注3)上記「鳥取市の名木古木」による 鳥取自動車道鳥取インターチェンから南東に1.2kmほど。千代川(せんだいがわ)左岸の集落が下味野である。(大イチョウを含む社叢が国指定天然記念物である倉田八幡宮から見ると千代川の対岸) 大エノキに会うため、下味野神社を訪ねた。 実は、下味野集落には下味野神社が2社あって、それぞれ集落の東西に鎮座している。そのうち西側の下味野神社については地理院地図に神社マークがあるが、エノキが立つ東側(千代川に近い方)の下味野神社には神社マークがなく、少々紛らわしい。 境内に掲げられた由緒書をみて、なんとなく理由が分かった気がする。こちらの下味野神社は、明治維新の際に一度廃されたことがあるのだ。再興されたのは昭和18年(1943)のことという。 祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、赤池助左衛門ノ命の3柱。 アマテラスとスサノオをともに祀るのは珍しい気もするが、それよりも赤池助左衛門ノ命に興味を引かれた。 これも案内板によれば、この人物は当地を治める郷士であったが、天正9年(1581)、羽柴秀吉に攻められた鳥取城の兵糧が尽きた際、安芸の毛利家に兵糧を乞う役目を引き受けた。その時、密かに鳥取城を出た赤池助左衛門は頭から穴俵を被って千代川を流れて敵の目を欺き、囲みを突破することが出来た。 そのような逸話が伝わっているようだ。真偽いずれにしろ祭神として祀られるくらいだから、当地ではよほど人々から慕われていたのだろう。 そんな説明を読んでからエノキを見ると、なんとなくエノキが赤池助左衛門の生まれ変わりのようにも見えてくる。 ※私がこのエノキに会うきっかけを下さった「今日もおでかけ」のひさごんさんから、エノキが伐採されたとのメールをいただいた。添えて下さった写真を拝見すると、地上1.5mくらいのところでばっさり伐られている。何か事情があったのだろうが、巨木ファンとしては残念なことである。(情報に感謝)(2024/02/19追記) |
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