ページタイトル:重定のエンジュ ロゴ:人里の巨木たち

画像:重定のエンジュ(幹と並ぶ) 名称 重定のエンジュ (しげさだのえんじゅ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 エンジュ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 450年(注2)
所在地の地名 岡山県苫田郡鏡野町富東谷(重定)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5233−56−98
 〃 緯度・経度 北緯35度09分56.7秒
           東経133度50分59.9秒
鏡野町指定天然記念物(1970年12月1日指定)
撮影年月日 2016年3月26日

注1)天然記念物指定名称は「行政(ゆきまさ)のフジキ」
注2)白賀川地域協議会のウェブサイトによる
注3)2005年3月1日、鏡野町を含む苫田郡内の2町2村が合併して新・鏡野町誕生。旧行政区は苫田郡富村(とみそん)





 左図のエンジュは、目木川(めきがわ)左岸。重定集落の北側。山裾を走る生活道路のすぐ脇に立っている。
 標柱に記された名前も、天然記念物としての名前も「フジキ」とされているが、樹皮の様子が明らかにフジキとは異なる。もしもフジキと同じように、藤のようなマメ科の花が咲くのだとしたら、エンジュではないだろうか。(※)
 もしかして、この地方ではエンジュのことをフジキと通称しているのかも知れない。しかし、標準和名はエンジュである。私のサイトではエンジュと呼ばせてもらうことにした。(「少し大きめの画像」にエンジュとフジキの比較写真あり)
 左図では2本がくっついたようにも見えるが、そうではなく、もともと1本だった幹が、二つに裂けてしまったのだ。裂けた原因は落雷に遭ったためらしい。樹皮の修復具合を見ると、裂けてからずいぶん時間が経たようだ。
 エンジュとしては、全国でも指折りの巨木だと思われる。

※相変わらず樹種鑑定には自信が無く、葉も花も見ていないのではっきりとは断定できないのだが、フジキでないことは確かだと思う。もしかしたらサイカチである可能性もあるが、西日本からは他にこれほどのサイカチ巨木の報告がないこと、サイカチの若枝にできるあのものすごいトゲがこれまで見落とされてきたとは思えないことから、エンジュではないかと推測した。
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