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名称 倭文神社のスギ (しどりじんじゃのすぎ) 名称の典拠 なし 樹種 スギ 樹高 30m(注1) 目通り幹囲 5.9m(注1) 推定樹齢 300年以上(注1) 所在地の地名 静岡県富士宮市星山 〃 3次メッシュコード 5238−64−49 〃 緯度・経度 北緯35度12分11.3秒 東経138度36分40.5秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2009年2月14日 星山第六天のスダジイからは、星山放水路を挟んで対岸側、幅の狭い段丘面上に星山集落の家々が並ぶ。 集落の中央付近に曹洞宗大悟庵があり、そのすぐ北側に倭文神社が鎮座している。 祭神は健羽雷神。境内に掲げられた由緒書によれば、高天原時代、星神として当地に君臨していた香々背男が高天原に従わなかったため、経津主命と武甕槌命が健羽雷神を遣わして香々背男を討った。討伐後、健羽雷神は当地に留まり、織物や製紙の業を興した、とされている。 わかりにくい場所ではないのだが、私が背後側から訪ねたことと、あいにく集落内の道路が工事中で、混乱してしまった。ちょうど、軽トラックで通りかかった男性に道を尋ねたところ、親切にも、神社まで先導してくださった。 御神木の大杉は拝殿の手前。背後を細い用水路が横切っている。 地上15mほどの高さで、ばっさり切断されている。 それ以前、頂部が枯れてきたのを契機に、売却の話が持ち上がった。購入業者は結構な値をつけ、話が進みそうになったとき、御神木を残したい人々は、この話に反対した。 よくある話である。どんな議論が戦わされたかは知らない。どちらの側も私利私欲ではなく、ここで暮らす住民に良かれと思ってのことだったであろう。 結局、樹木医の判断を仰ぎ、枯損部分を切除することで大丈夫という結論になったようだ。 先導してくださった紳士から伺った話である。 |
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