ページタイトル:不動堂のフジ 当サイトのシンボル

画像:不動堂のフジ 名称 不動堂のフジ (ふどうどうのふじ)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 フジ
樹高 16m(注1) これは絡みつかれたカヤの樹高
目通り幹囲 3.0m(注1)
推定樹齢 400年(注2)
所在地の地名 宮城県柴田郡柴田町本船迫(ほんふなばさま)字寺後(てらご)
 〃 3次メッシュコード 5740−06−80
 〃 緯度・経度 北緯38度04分13.0秒
           東経140度45分31.6秒(注3)
宮城県指定天然記念物(1955年3月25日指定)
撮影年月日 2024年6月9日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注2)現地の案内板による。柴田町公式ウェブサイトの文化財一覧表では500年
注3)これは絡みつかれたカヤが立つ位置





 柴田町役場から白石川を挟んで北方の高台が西船迫(にしふなばさま)の住宅地になっている。
 地理院地図からは立地環境や道路の様子から近年の新興住宅地であることが想像でき、グーグルアースの航空写真でその想像を裏付けることができる。家々の敷地の広さはほぼ同じで、どの家も建坪率はほぼ同じだ。
 ここは東北の最大都市仙台から直線距離で20km強。近くをJR東北本線と国道4号が走ることもあり、ここまで仙台経済圏のベッドタウン化が進んだと考えてよいのだろう。
 西船迫の西から、北に聳える羽山(はやま、223m)方面に向かう林道がある。林道と言ってもよく整備された舗装路で、近隣の方々の散歩道にもなっているようだ。
 左図のフジがある不動堂はその林道の途中。上野山不動堂と呼ばれることもある。
 林道から階段を登ると、不動堂の手前に大きなカヤの木(幹囲3.7m)があり、それにフジが絡みついていた。県指定天然記念物のフジだ。
 案内板に「カヤの巨木にまつわり、(中略)樹上で直径二十メートルの円を描いて傘状に覆っている」とある。さぞ見事な花なのだろう。
 しかし、立木に絡むフジの花は、遠くからは目立っても、樹下に立つとかえって見えないものだ。
 近くからは混沌とした荒ぶる姿のみが目立つ。
 私はそれも嫌いではないが。
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