ページタイトル:芝尾シイの木 当サイトのシンボルマーク

画像:芝尾シイの木 名称 芝尾シイの木 (しばおしいのき)
名称の典拠 天然記念物登録名称
樹種 スダジイ
樹高 不明
目通り幹囲 9.7m(注1)
推定樹齢 700年(注1)
所在地の地名 大分県臼杵市諏訪字北ヶ迫
 〃 3次メッシュコード 4931−56−53
 〃 緯度・経度 北緯33度08分06秒
           東経131度47分47秒
臼杵市登録天然記念物(1997年9月2日登録)
撮影年月日 2018年3月16日

注1)「うすき巨樹・名木の会」ウェブサイトによる





 臼杵川(うすきがわ)の河口近く。左岸の高台に臼杵市総合公園がある。
 野球場や体育館、総合グラウンドが並ぶ東側は高いが、西側が一段低くなっていて、そこに子供たちの遊具などが設置されている。日本に来た最初のオランダ船「リーフデ号」を模した遊具もある。
 遊具近く、開けた広場の一角に緑濃い森がある。
 臼杵市が設置した案内板によると、ここは大クスノキが立つ井村(熊崎)の三島神社の元宮らしい。
 徳治2年(1307)、鎌倉幕府から海賊討伐の命を受けた伊予の御家人河野通有(こうのみちあり)の嫡男通忠(みちただ)の一行が、一族の祖神である瀬戸内海の大山祇(おおやまづみ)神社の分霊を奉じて芝尾の海岸に着き、このシイの木の傍らに仮殿を作ったのが元宮の始まりだという。
 現在、シイの木の姿は離れた4幹の集合体といったところだが、根元近くではみな繋がっている。今はぽっかり空いている中央部分に、主幹と呼べるような幹が存在した時代があったのかも知れない。
 今から約700年前の創建時に、もうすでに神の拠り所と恃むような巨木であったかどうかについては疑問が残るものの、人々から長く畏敬の目で見られ続けてきたことは確かなのだろうと思われる。
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