ページタイトル:石雲寺のコウヤマキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:石雲寺のコウヤマキ 名称 石雲寺のコウヤマキ
    (せきうんじのこうやまき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 コウヤマキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 宮城県大崎市松山千石字大欅(注3)
 〃 3次メッシュコード 5741−60−04
 〃 緯度・経度 北緯38度30分19.0秒
           東経141度02分57.9秒
宮城県指定天然記念物(1988年1月26日指定)
撮影年月日 2016年5月13日

注1)1988年3月に旧松山町教育委員会が設置。宮城県の文化財紹介ページでも同じ名称だが、大崎市公式ウェブサイトの文化財一覧表では「石雲寺コウヤマキ」となっており、「の」がない
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2006年3月31日、1市6町が合併して大崎市誕生。旧行政区は志田郡松山町





 旧松山町中心部から、県道242号(大迫松山線)を南下。家並みが途絶えたところに、曹洞宗龍門山石雲寺がある。
 県道脇の広い駐車場に車を駐め、参道の先を望むと、もう既にコウヤマキの姿がはっきり見えている。当地を領した茂庭(もにわ)氏の菩提寺に相応しい、立派なコウヤマキだ。
 いかにもコウヤマキらしい樹形であり、樹勢も良好そうなのだが、見る角度によっては、枝の伸び方がアンバランスに見える。また、根から頂部に至る幹の姿も、途中で不連続に繋がっているように見える。
 詳細に観察して、理由がわかった。幹は途中から2幹に分かれていたが、現在、その一方が失われているのだ。
 宮城県公式サイトの文化財紹介ページによれば、「昭和33年(1958)12月の台風により折損した」とのことである。(念のため、気象庁の記録を調べてみたのだが、その年は、11月初旬に海上500kmほどまで接近した台風(第26号)はあるが、12月に接近した台風はない。要は強風で倒れたということなのだろう)
 2幹の一方が失われたのは残念だが、今の姿でも十分に美しい。県の天然記念物指定も頷ける。
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