ページタイトル:清瀧寺のイスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:清瀧寺のイスノキ_1

画像:清瀧寺のイスノキ_2
名称 清瀧寺のイスノキ (せいりゅうじのいすのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 イスノキ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 4.2m(注1)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 福岡県古賀市薦野(清瀧)
 〃 3次メッシュコード 5030−44−83
 〃 緯度・経度 北緯33度44分13.3秒
           東経130度32分11.5秒
福岡県指定天然記念物(1979年3月6日指定)
撮影年月日 2017年4月1日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による。なお、同データベースでは、このデータのイスノキは天降神社にあるとされているが、2012年に天降神社を訪ねたとき、イスノキ巨木はなかった。また、旧環境庁が刊行した「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」と照合・検討した結果、このデータは清瀧寺のイスノキのものであると判断した
注2)古賀市が設置した「未来に残したい巨木」案内板による





 古賀市役所の近くから、県道534号(清滝古賀線)を大根川(だいこんがわ)の上流に向かう。県道の終点が清瀧(きよたき)である。(道路行政の上では、清瀧は県道の終点ではなく起点とされている)
 そのまま橋を渡り、道なりに進んだところに天台宗瑠璃光山行基院清瀧寺がある(清瀧寺まで車で行ける)。行基が開基したとする伝承を持つ古いお寺のようだ。
 薬師堂の門を潜ったすぐ先、参道脇に、天然記念物のイスノキが立つ。
 同じく福岡県指定天然記念物のナギが立つ「舎利蔵自然林」(福津市)からは、直線距離で500mほどしか離れていない。現在、清瀧寺の寺叢は、殆どがスギを主体とする人工林だが、かつては「舎利蔵自然林」と同様に、常緑広葉樹を主とする木々が生えていたと思われる。このイスノキは、その頃から生き続けているのではないだろうか。
 環境省巨樹データベースには60件ほどのイスノキが登録されている。そのほとんどは九州にあり、しかも鹿児島・宮崎の2県で大半を占めている。そして、ほかの樹種に比べ、人里離れた山林内に多いことが特徴のように思われる。
 同データベースによれば、このイスノキは全国第11位。個人所有の樹木についてはデータの詳細が公表されていないので、あるいは間違っているかも知れないが、人里のイスノキだけを取り上げれば5位以内になるのではないだろうか。もちろん福岡県内ではナンバー・ワンである。(2017年4月現在)
 根張りが逞しく、今も元気いっぱい。
 まだまだ大きくなるように思われる。
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