ページタイトル:金峰神社の大杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:金峰神社の大杉(幹と並ぶ) 名称 金峰神社の大杉
    (かなみねじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 45m(注2)
目通り幹囲 8.5m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 新潟県佐渡市北五十里(きたいかり)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5738−13−55
 〃 緯度・経度 北緯38度07分52.9秒
           東経138度26分34.5秒
佐渡市指定天然記念物(2004年3月1日再指定)ただし、倒壊後に指定は解除された
撮影年月日 2014年10月19日

注1)2012年4月に佐渡市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)2004年3月1日、佐渡島内の全市町村が合併して佐渡市誕生。旧行政区は両津市





 最初にお断りすると、実はこの大杉はもう生きていない。訪問の2年前の強風で倒れてしまったのである。生きていれば、佐渡一番の大杉であった。
 「加茂村誌」によると、宝亀元年(770)、出羽国から羽黒神社を勧請した際、その分霊がこの地で一夜を過ごし、その後に現在地の五月雨山(さみだれやま)に遷座したとのこと。その時、この大杉が植えられたと伝えられているらしい。(案内板による)
 平成24年(2012)4月3日から4日にかけて、発達した低気圧が巻き起こした暴風により、大杉は、地上約5mで真っ二つに折れた。隣には民家があり、反対側には農作業用の小屋。前方には農地が広がる。そのどれをも避けて、山側にうまく倒れたようである。
 周辺は片付けられたが、倒れた幹そのものは、今もそのまま横たわっている。
 この場所のように、重機が使えない場所では、撤去費用も膨大な額になる。しかし、倒れたままの姿なのは、そんな理由からばかりではあるまい。
 この地の人々は、まだこの大杉への愛着を捨てきれないでいる。そう思うのである。
 「北五十里集落」の名で記された文章には、「佐渡市の文化財指定は解除となりましたが、地域の宝としてこれからも大事に守っていきます」とあった。
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