ページタイトル:羽黒神社参道のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:羽黒神社参道のスギ(幹と並ぶ) 名称 羽黒神社参道のスギ
    (はぐろじんじゃさんどうのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 新潟県佐渡市羽吉(注2)
 〃 3次メッシュコード 5738−13−23
 〃 緯度・経度 北緯38度06分26.8秒
           東経138度25分02.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年10月19日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2004年3月1日、佐渡島内の全市町村が合併して佐渡市誕生。旧行政区は両津市





 羽吉(はよし)の羽黒神社は、かつての羽黒村外羽黒(そではぐろ)に鎮座する。(羽黒村と吉住村(よしずみむら)が合わさって羽吉となった)
 神社のある五月雨山(さみだれやま)一帯は、かつて良質のスギ樹林であった。延享2年(1745)に神社から献上された幕府直轄の樹林だったようで、羽黒御林と呼ばれた。宝暦3年(1753)の「御林改」によれば、面積96町3反余(約95ヘクタール)、杉・松が計1万1千13本あったという。御林の樹木は、神社修復や幕府御用などに使われることはあったが、むやみに伐採されることはなく、ずっと大切に守られてきた。(平凡社「新潟県の地名」を参考)
 新潟県の公式ウェブサイトによると、しかし、昭和10年(1935)、御林の殆どが伐採されてしまったらしい。そろそろきな臭くなってきた情勢に呼応して、「お国のため」だったのか。それとも単なる換金目的だったのか。理由は知らないが、とにかく残念なことをした。
 このスギは、辛うじて伐採を免れたうちの1本だそうである。
 長い石段参道の途中、渓流のほとりに立っている。
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