ページタイトル:月潟の類産ナシ ロゴ:人里の巨木たち

画像:月潟の類産ナシ 名称 月潟の類産ナシ (つきがたのるいさんなし)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ミチノクナシ(注1)
樹高 1.8m(注2)
目通り幹囲 2.4m(注3)
推定樹齢 200年(注2)
所在地の地名 新潟県新潟市南区大別当(注4)
 〃 3次メッシュコード 5638−47−69
 〃 緯度・経度 北緯37度43分14.5秒
           東経138度59分36.7秒
国指定天然記念物(1941年11月13日指定)
撮影年月日 2015年9月21日

注1)「廿世紀」や「新興」など、食用とする和梨はヤマナシまたはミチノクナシ(別名イワテヤマナシ)を改良したもの。分類学の上ではナシという種名はないようだ。私には「類産」がどちらの種(しゅ)に属するか皆目わかならいが、講談社「日本の天然記念物」に「おそらくイワテヤマナシ系統のもの」とあったので…
注2)2015年3月に新潟市教育委員会が設置した案内板による
注3)2.4mは根元周囲長であるが、ご覧のような樹形なので、それを幹囲としても大きな相違はない
注4)2005年3月21日、新潟市に編入。旧行政区は西蒲原郡月潟村。また大別当については、正しくは大別當(「當」は「当」の旧字)だが、通例に倣い、新字表記とした





 樹名のうち「月潟」は旧村名。「類産」はナシの品種名。
 この木の由来は、はっきりしている。
 現在の所有者の先祖に当たる人物が、上総国(現千葉県)から苗を求めて植えたもの。文化年間(1804〜18)というから、今から約2百年前のことである。
 ナシが実る頃に訪ねた。
 左図ではわかりにくいかも知れないが、日本の梨にしてはやや細長い果実をたくさんつけていた。定まった形はないようで、尻がちょこっと出っ張っているものも多い。
 そもそも、実をたくさんつけることが「類産」種の特徴らしい。貯蔵性も良く、翌年の6月頃まで食べられるという。
 しかし、その後、食感がソフトで味も良い品種に押され、現在では、これが世界でただ1本の「類産」種となってしまったようだ。(他にも、個体保存のため、この木の枝を接木したクローンは存在する)
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