ページタイトル:藍婆神社の大杉 当サイトのシンボルマーク

画像:藍婆神社の大杉(幹と並ぶ)


画像:藍婆神社の大杉(地表に顔を出した根)
名称 藍婆神社の大杉 (らんばじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 37m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注3)
推定樹齢 500年(注2)
所在地の地名 秋田県横手市大森町上溝(うわみぞ)字下久保(したくぼ)(注4)
 〃 3次メッシュコード 5840−73−91
 〃 緯度・経度 北緯39度20分02.4秒
           東経140度23分27.8秒
横手市指定天然記念物(1984年11月15日指定))
撮影年月日 2019年5月10日

注1)2008年3月に横手市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)秋田県緑化推進委員会刊「秋田の巨樹・古木」による
注3)地表面から1.3mにおける幹囲を実測
注4)2005年10月1日、横手市に合併。旧行政区は平鹿郡大森町





 県道29号(大曲大森羽後線)沿いの大森小学校から、直線距離で西南西に約3.1km。県道164号(二井山大森線、出羽グリーンロードと重複)のすぐ西を並走する生活道路脇に藍婆神社がある。
 藍婆神社は地元での呼称なのだろう。天然記念物としての名称にもその名が用いられているが、神社庁登録の宗教法人ではないようだ。(地理院地図にも神社マークが描かれているが)
 案内板によると、藍婆王を祭神とするとあり、社殿(仏堂?)の正面蟇股(かえるまた)にもその名が記されているが、そもそも藍婆王は神様ではない。
 仏教説話に藍婆という鬼神が登場する。十羅刹女の一人で、鬼子母神などと同じく悪行を尽くした鬼女だったが、仏法に諭されて改心し、善神に変じたとされている。
 当地では中風(ちゅうふう、ちゅうぶう)除けの御利益があるとされている。(中風、つまり脳出血を含む脳血管疾患は、東北地方に多い死因の一つ)
 大杉の話に移ろう。
 大杉は、拝殿の手前、向かって左。
 根元が一つで、途中から複数幹に分かれている。特別に変わっている風でもなく、ときどき、こんな姿の大杉を目にする。
 奇妙なのは、その根だ。
 地下に沈んだ根が地表に顔を出し、反転してまた地に潜る。そんな場所が数ヶ所見られる。(中風からの連想で、動脈瘤を想像してしまった)
 どうしてこんなことが起きるのだろうか。
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