ページタイトル:雷電清水のトチノキ サイトのシンボル

画像:雷電清水のトチノキ

画像:トチノキと「雷電様の水」
名称 雷電清水のトチノキ
    (らいでんしみずのとちのき)
名称の典拠 なし
樹種 トチノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 新潟県南魚沼市藤原(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5538−47−96
 
〃 緯度・経度 北緯37度04分49.9秒
           東経138度56分49.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年6月15日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2004年11月1日、南魚沼郡の2町が合併して南魚沼市誕生。旧行政区は南魚沼郡六日町





 八海山から南西に伸びた尾根の先に、標高876mの桂山がある。
 その北西麓、藤原集落から、妙音寺、法音寺という双子のような名前を持つ2集落の中間に開く小さな谷を入って行く。
 やがて道は、コンクリートで固めた小さな駐車場で終点となる。トチノキは、そのすぐ先。谷沿いの小道を、道なりに歩いて約2分。よく見ると、駐車場からも見えている。
 太い支柱で支えられている、と見えたものが、実は支柱ではなかった。根元からスギが1本直立しているのである。トチノキの大枝を見事にすり抜け、自らの姿勢を損なうことなく、文字通りまっすぐ直立している。(こうしてみると、スギをまっすぐ伸ばしているのが、走光性でなく、負の走地性であることがよくわかる)
 トチノキにしてみれば、しかし少々迷惑なことと思われる。今はまだしも、いずれトチノキの衰勢を早めるに違いない。
 トチノキの背後は、黒い地肌の岩山。その岩の隙間から、小さな滝を成して、水が流れ落ちている。湧出量は、1日400トン。毎秒約5リットルという。
 ここは新潟県の名水の一つ、「雷電様の水」である。水質に優れ、水道用水としても利用されているようだ。(訪問される際は、決して環境を損なわぬようご注意を)
 夏でも冷涼な環境と、おいしい水に育てられた大トチノキなのである。
 
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