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名称 大松川のトチノキ (おおまつかわのとちのき)
名称の典拠 横手市文化財一覧表
樹種 トチノキ
樹高 不明
目通り幹囲 6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 秋田県横手市山内大松川
〃 3次メッシュコード 5840−75−62
〃 緯度・経度 北緯39度18分32.3秒
東経140度39分15.6秒
横手市指定天然記念物(2007年4月1日指定)
撮影年月日 2008年8月8日
注1)メジャーを持参しなかったため、まったくの目分量
横手川の支流松川に大松川ダムが建設された。
ダムが作った「みたけ湖」の湖畔に、トチノキの巨木が立っている。
朝の7時前、ダム横の駐車場に着いた。ここから先は、湖畔の道を歩かなくてはならない。
ダムの上を通り、まず左岸側に移動する。国土地理院の2万5千分の1地形図で見ると、左岸には、トチノキの近くまで軽車道が続いているはずだ。熊除けの鈴だけは特別に2個装着したが、あとは軽装備で歩き始めた。
案の定、しっかりしたガードレール付きの道路が続いていた。しかし、この道路が殆ど使用されていない様子なのは予想外。クズなどの大型の蔓草が路面を覆い、土が見えないほど。
隠れた側溝などに足を取られぬよう、道のど真ん中を悠々と歩いた。ゴム長に履き替えなかったことを後悔したが、これはあとの祭り。朝露のため、膝から下はびっしょり濡れてしまった。
ところで、ガードレールの外側は、かなりの急斜面だと思われる。なにしろ、勢いの良い野草が覆い尽くして、地面がどうなっているのか、まったく分からない。もし、訪れる気がおありなら、決して道路外に出ないことが肝要だ。
20分ほど歩いた頃、南に引っ込んだ小さな谷の最奥部に至る。トチノキはそこに立っていた。
太い主幹が立ち上がり、途中、まず2幹に分かれたあと、複数の大枝を伸ばしている。葉が集めた雨水が伝わるルートに沿って、幹を緑の苔が厚く覆っている。蔓が何本も絡んでいたようだが、除去できるものは除去し、除去困難なものは根元を断ち切って、これ以上トチノキに負担がかからぬよう処理してあった。
ダムの建設前は、ずいぶん山奥だったに違いない。ダム建設がトチノキへの訪問を容易にしてくれたわけだが、それにしても、みたけ湖に水没することがなくてよかった。 |
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