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名称 西大寺のクスノキ (さいだいじのくすのき) 名称の典拠 なし 樹種 クスノキ 樹高 21m(注1) 目通り幹囲 5.0m(注1) 推定樹齢 100〜199年(注1) 所在地の地名 岡山県岡山市東区西大寺中3丁目 〃 3次メッシュコード 5134−70−83 〃 緯度・経度 北緯34度39分14.0秒 東経134度02分18.0秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2022年3月27日 岡山市東部、吉井川(よしいがわ)右岸、河口から6kmほど遡ったところに高野山真言宗の別格本山とされる金陵山西大寺がある。市街地にありながら広い境内を持つ立派なお寺だ。 同寺の公式ウェブサイトに詳しい創立縁起が載っているので、ここでは簡単に記すが、天平勝宝3年(751)、周防国(現在の山口県)玖珂庄に住む藤原皆足姫(ふじわらのみなたるひめ)が金岡の郷に草庵を結び、千手観音を安置したのが始まりという。(この縁起を描いた「紙本著色金陵山古本縁起(西大寺縁起)」は岡山県指定重要文化財。現在は岡山県立博物館に寄託中?) 県指定重要文化財の三重塔や市指定重要文化財の本堂をはじめ、国登録有形文化財は仁王門、石門など6棟。伽藍も整っている。 これらだけでも十分に思うが、多分、市民が西大寺に最も関心を寄せるのは、正月行事修正会(しゅしょうえ)の最終日(毎年2月の第3土曜日)に行われる「会陽(えよう)」であろう。 「会陽」は「はだか祭」とも呼ばれ、「岡山観光WEB」の文章を引用すると、『厳冬の深夜、西大寺観音院の本堂御福窓(ごふくまど)から投下される2本の宝木(しんぎ)をめぐって、約10,000人のまわしを締めた裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げます。その様子は、圧巻で勇壮そのもの。この宝木を取った者は、福男と呼ばれ、福が得られると言われています。』(ただし近年は、コロナ感染拡大防止のため、この形では実施されていないようだ) 国の重要無形文化財に指定されている行事である。 クスノキが立つのは、その「会陽」参加者が集まる広場の奥。ちょっと遠くからの見物ということになるが、このクスノキも毎年、裸男たちの熱気を感じつつ「会陽」を見てきたわけだ。 若々しく元気の良さそうなクスノキだ。 訪ねた3月は、新旧の葉が交代し始める季節。ほんのり赤みを帯びた樹冠もまた乙なものである。 |
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