ページタイトル:岡田のカツラ 当サイトのシンボルマーク

画像:岡田のカツラ(幹と並ぶ) 名称 岡田のカツラ (おかだのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 6.5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県柏崎市高柳町岡田(注2)
 〃 3次メッシュコード 5538−64−99
 〃 緯度・経度 北緯37度14分43.0秒
           東経138度36分52.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年5月7日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による
注2)2005年5月1日、柏崎市に合併。旧行政区は刈羽郡高柳町





 岡田地区の中心部から、鬼沢川(おんざわがわ)の谷を県道424号(野田高柳線)で遡る。
 この県道は山の中で途切れてしまうが、中断地点の1.5kmほど手前に「白倉の源水」という水場があり、その横にいくつかの石祠が並んでいる。
 かつて、ここに白倉という集落があった。昭和35年(1960)時点の世帯数21戸、人口は112人だったというから、そこそこの大きさの集落だったようだ。水場の前には岡田小学校白倉分校もあったらしい。
 しかし徐々に過疎化が進み、昭和47年(1972)の集団移転を機に廃村となったという。(柏崎市立図書館公式ウェブサイト中のPDF資料を参考)
 現在、分校の入口だったと思しき場所が水汲みリピーターの駐車場(?)になっている。
 左図のカツラは、その駐車場(?)近くの樹林内に立つ。県道からも木々を透かしてカツラの姿が見える。(脇見運転注意)
 株立ちのカツラで、株断面がかなり扁平なので、もとは2株だったものがくっついたのかも知れない。
 集落が消えてから50年近く経った。
 カツラも寂しい思いをしていることだろう。

※なんと!幼い頃に白倉で育ち、カツラに登ったこともあるというKさんからメールをいただいた。
当時、このあたりは村の中心部だった。カツラは分校前の田圃に立ち、村のシンボル的な存在だったとのこと。所有者の屋号が「田中」だったので、村人は「田中の香ノ木(こうのき)」と呼んでいたそうである。貴重な情報に感謝。(2020/11/08追記)
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