ページタイトル:天毬杉 当サイトのシンボルマーク

画像:天毬杉 名称 天毬杉 (てんまりすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県小千谷市山谷
 〃 3次メッシュコード 5538−76−72
 〃 緯度・経度 北緯37度19分16.1秒
           東経138度46分15.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2021年9月7日

注1)設置者名・設置年月とも不詳(小千谷市が設置したのではないかと思われる)
注2)「Forest & Tree」ウェブサイトによる





 小千谷市街地の西北西高台に白山(はくさん)運動公園がある。陸上競技場や野球場、テニスコート等を備えた総合運動施設で、広大な駐車場もある。
 その一角に児童遊園があって、各種の滑り台が設置されている。全長100mを超えるローラー滑り台もある。
 ローラー滑り台のスタート地点近くに左図の大杉が立ち、「パワースポット 天毬杉」と記した標柱があった。
 天毬とは手鞠のことだろう。ウラスギの仲間で側枝が発達し、樹冠が球形に見えることからの命名と思われる。
 年配の方には言わずもがなのことだが、一応手鞠の説明をする。
 もともとの手鞠は、芯の回りを綿で巻き、さらにそれに彩り豊かな糸を幾重にも巻き付けて模様を表出すると同時に、形が球状になるよう整えたものである。古くから伝わる玩具で、バスケットボールのドリブルのように、とんとん(てんてん)と手でついて遊んだ。
 その後、私が子供の頃には、安価でよく弾み、屋外でも使える直径15〜20cmほどのゴムまりが主流になり、昔ながらの手鞠は、実用品から工芸品へと変化していた。
 当時、まりつきは女児の主要な遊びの一つだったように思う。晴れた日には、どこでもしばしば見かけたものだ。
 話を戻そう。
 「天毬」は「てまり」と読むべきなのかも知れない。しかし私の地方では手鞠を「てんまり」と呼んでいたので、天毬杉も「てんまりすぎ」と読ませてもらった。(小千谷市付近ではどうなのだろう?)
 考えてみれば、手鞠は人が作るが、大杉は人の作為ではない。いわば天の創造物である。そういう意味では、「手」まりでなく「天」まりの方が似合っているのかも知れない。
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