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名称 尾八重一本杉 (おはえいっぽんすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注2)
推定樹齢 400〜450年(注3)
所在地の地名 宮崎県西都市尾八重(横尾)
〃 3次メッシュコード 4831−32−05
〃 緯度・経度 北緯32度15分20.1秒
東経131度19分21.4秒
西都市指定天然記念物(1971年6月10日指定)
撮影年月日 2018年3月20日
注1)西都市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ。「花立の一本杉」と呼ばれることもある
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による
6年前の宮崎探訪でも予定に入っていたのだが、その時はあいにく天候が悪く、訪ねるのは諦めた。じき近くまで車で行けるとはいえ、なにぶんにもかなり人里離れた山中に立つ大杉である。
そして今回も、好天の期待空しく、やはり雨。
しかし、雨といっても、今回は霧雨程度。風もない。こんなときに訪ねるのもまた乙なものだ。
目的地に近づくにつれ、雲の中に入ってしまったようだ。自分の周囲数十メートル範囲のみが見え、その向こうはぼんやり光るのみ。
大杉は、尾八重(おはえ)集落の南南東、尾八重川と湯之片川に挟まれた尾根道の脇に立っていた。
案内板によると、かつてこの道は旧南郷村渡川に通ずる要路だったらしい。天正5年(1577)、島津氏に領地を追われた失意の伊東義祐(いとうよしすけ)も、「豊後落ち」の際にこの道を通ったという。
大きさだけを見れば、驚くほどでもないが、何と言っても枝ぶりが素晴らしい。霧の向こうから突然姿を現した時には、一瞬ドキッとするほどのインパクトがあった。
立地場所も良い。(立地場所だって巨木の風格に無関係ではないと思う)
ただし、訪ねるにはルートを選ぶことが必要。私は、国道219号(米良街道)東陵トンネルの北から大椎葉トンネルを経て尾八重に向かった。そのこと自体は正解だったのだが、途中、湯之片神社への分岐点に一本杉の案内が出ていたので、それにつられてしまったのが失敗。これがとんでもない道で、冷や汗のかき通し。ここで曲がらず、そのまま道なりに尾八重の集落まで進んでから南下することをお勧めする。(集落内の分岐点に一本杉への案内あり) |
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