ページタイトル:小原のコツブガヤ ロゴ:人里の巨木たち

画像:小原のコツブガヤ 名称 小原のコツブガヤ (おばらのこつぶがや)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カヤ
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 3.2m(注2)
推定樹齢 150年(注3)
所在地の地名 宮城県白石市小原
 〃 3次メッシュコード 5640−74−34
 〃 緯度・経度 北緯37度56分55.2秒
           東経140度32分50.2秒
国指定天然記念物(1943年2月19日指定)
撮影年月日 2016年5月19日

注1)2004年3月に白石市が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)宮城県公式サイトの文化財紹介ページによる





 白石市街地から西に向かう国道113号は、しばらくの間、白石川の谷を上流に向かって進む。
 道なりに測って、七ヶ宿ダムの手前(白石側)約3.7kmのところに新小原大橋が架かる。その辺りで路傍に注意していると、コツブガヤの案内表示が出ている。(脇見運転注意)
 コツブガヤはカヤの変種で、とても小さい実をつけるらしい。白石市公式サイトの説明では、普通のカヤの2分の1の大きさしかないそうである。他にも、枝が極めて密生すること、葉が短小で、普通のカヤのように葉の先端が尖らず、鈍頭または微凹形となること等の特徴があるという。
 とても珍しいらしく、三重県と宮城県で確認されたほか、多くは知られていないようである。(平凡社「日本の野生植物」による)
 幹囲3.2mでは、巨木として見れば全然大したことはないが、極めて稀少な変種とあらば別である。
 そんな風に見れば、弱小勢力ではあっても、一族の長としての風格も十分に備えているように思われた。
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