ページタイトル:濁沢のカツラ ロゴ:人里の巨木たち

画像:濁沢のカツラ(幹と並ぶ) 名称 濁沢のカツラ (にごりさわのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 新潟県上越市名立区濁沢(注3)
 〃 3次メッシュコード 5538−50−49
 〃 緯度・経度 北緯37度07分25.9秒
           東経138度06分47.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2015年4月19日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)旧「にいがた緑の百年物語糸魚川支部」制作の「奴奈川郷の大木・名木コンテスト」による
注3)2005年1月1日、上越市に合併。旧行政区は西頸城郡名立町





 「新潟の大杉と天然杉」のOさんから、上越市名立区濁沢にカツラ巨木があるとの情報をいただいた。
 環境省巨樹データベースに幹囲4.2mとあるカツラだろうと思ったが、2000年調査値とされているデータは、1988年値をそのまま踏襲したものだ。今はもっと大きくなっている可能性もあると期待して訪ねてみた。
 結果は、期待以上だった。ご覧のように、カツラは幹囲4m台の姿ではない。
 集落の名前は「濁沢」だが、沢や谷ではなく、むしろ高台と表現した方が良さそうな場所である。その集落内の家々の間にカツラが立っている。
 もちろん、根が洗われるような場所ではなく、周囲を歩いても、足裏からカサカサした感触が伝わる。
 しかし、ここはカツラにとって過ごしやすいのだろう。この近く、道を挟んで反対側には、これより若い株が2株見える。(もっと小さい株まで数えれば、もう少し多い)
 この若い株は、発達した蘖(ひこばえ)をたくさん出している。あと50年も経てば、なかなか見応えのある千本桂になるかも知れない。
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