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名称 梨沢のイチイ (なしざわのいちい) 名称の典拠 現地の標柱(注1) 樹種 イチイ 樹高 10m(注2) 目通り幹囲 4.3m(注3) 推定樹齢 400年以上(注4) 所在地の地名 長野県北佐久郡御代田町豊昇(梨沢) 〃 3次メッシュコード 5438−34−52 〃 緯度・経度 北緯36度17分49.1秒 東経138度31分47.0秒 御代田町指定天然記念物(1989年11月24日指定) 撮影年月日 2016年8月7日 注2)まったくの目分量 注3)地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測 注4)上記標柱側面の説明による 天然記念物のサワラ巨木が立つ豊昇神社(ほうしょうじんじゃ)には、左図のイチイもあって、天然記念物としては、むしろこちらのほうが先輩である。 樹姿の美しいイチイで、幹囲実測値は429cm。イチイとしてはなかなかの巨木である。 10年ほど前に撮影された写真に比べると、葉の量がずいぶん減ってしまったようだ。樹勢が衰えつつあるのだろうか。 近くにお住まいのご婦人の話では、イチイに避雷針を設置してから元気がなくなったとのこと。 避雷針の設置と樹勢の間に因果関係があるのかどうかしらないが、一つ気になることがある。避雷針から伸びた電線が、イチイの根元に接地してあることだ。 地上の構造物を守ることだけが目的なら、どこに接地しようが問題ないだろうが、樹木の場合は、地下部分も生きている。もしも実際に雷が落ちた場合、接地点の近くでは地中の温度がかなり上昇するはずである。根に損傷を与えることはないのだろうか。それが心配なのである。 樹木保護のために避雷針を設置する場合は、その点を考慮して接地場所を選ぶべきだと思うのだが、どうなのだろう。 実際は避雷針と無関係なのかも知れないが、これだけ樹形の美しいイチイが弱ってしまうのは残念なことである。 |
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