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名称 国宝殿近くのナギ (こくほうでんちかくのなぎ)
名称の典拠 なし
樹種 ナギ
樹高 13m(注1)
目通り幹囲 3.3m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 奈良県奈良市春日野町
〃 3次メッシュコード 5235−06−17
〃 緯度・経度 北緯34度40分54.7秒
東経135度50分47.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年5月17日
注1)奈良市・巨樹に親しむ会「奈良公園の巨樹」による
春日大社駐車場の北に国宝殿がある。
昭和47年(1972)、建築家谷口吉郎氏の設計による建物で、当初は「宝物殿」の名だったが、平成28年(2016)に大規模耐震改修が施されて再公開されたのを機に、名称も「国宝殿」となったようだ。直線を基調とするモダンな外観のなかにも、古都奈良に相応しい雰囲気を保っているように思われる。
その国宝殿の北側に左図のナギが立つ。
双幹の片方が枯れ、今は1本のみ。ちょっと寂しい姿である。
ところで、春日大社には、国指定天然記念物「春日神社境内ナギ樹林」がある。大正12年(1923)の指定で、ほぼナギの純林状態らしい。(注2)
しかし、もとから生えていたのではなく、植栽にはじまるという。講談社「日本の天然記念物」の、『神社創祀に際して、時の権力者の氏神でもあり、珍樹としてナギが献木され植栽された』『年輪から推定して1000年を越える朽株があるところから非常に古いものであることが想像される』の説明から想像すると、ここにナギ純林ができた遠因は藤原氏の仕業ということになるのだろうか。
左図のナギは天然記念物でもなく、シカが手助けして作った純林の一員でもない。
でも、誰かが植えた可能性は大きい。
ここに立つ由来がわかったら面白いのだが…。
注2)若宮神社から紀伊神社に至る参詣道の途中でナギ樹林の一部を見ることができるようだが、残念ながら私はパスしてしまった |
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