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名称 中山神社祝木のケヤキ
(なかやまじんじゃいぼぎのけやき)
名称の典拠 現地の案内板(読みも)(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 8.5m(注2)
推定樹齢 800年(注3)
所在地の地名 岡山県津山市一宮
〃 3次メッシュコード 5233−57−19
〃 緯度・経度 北緯35度05分56.8秒
東経133度59分46.2秒
津山市指定天然記念物(1975年11月15日指定)
撮影年月日 2010年8月22日
注1)津山市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境省が2000年に実施したフォローアップ調査による
注3)上記案内板による
津山市役所から、直線距離にして北北西に約3km、県道339号(西一宮中北上線)一宮トンネルの東に、中山神社が鎮座している。
慶雲4年(707)創建と伝えられる延喜式内社で、美作国一の宮。入母屋造り妻入り、向唐破風の向拝がつく本殿は、「中山造」と呼ばれるこの地方独特の形式で、国指定重要文化財。檜皮葺きの拝殿や神門もなかなか良い。
大ケヤキは、鳥居の外側。かつてはここも境内の一部だったのかも知れないが、今は一般道。道路拡幅の際に、ケヤキは伐られることなく残されたため、道路の一部が占有されているようにも見えるが、ケヤキの方が先住者なのだ。
祝木(いぼぎ)の名から、何か祝事と結びつく伝説があるのかとも思われたが、案内板の説明は違っていた。
ケヤキの根元にある小祠は「祝木社」であり、祀られているのは、中山神に国譲りをした先住神だという。その神の名が祝木神だというのだろうか。
地上4〜5mで主幹を失い、内部はがらんどうである。ただし、生きている枝の樹勢は悪くない。
写真に見える丸い穴は、かつてここからも横枝が伸びていたのだろう。それが抜け落ちた痕に出来た穴だと思われる。
周囲がきれいに清掃されている一事を見ても、地元で大切にされているケヤキなのだろうと思われる。
2010年8月現在、環境省巨樹データベースに登録されているもののなかで、目通り6mを超えるケヤキは、岡山県内では、これ1本しかない。
貴重な大ケヤキなのである。 |
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