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名称 中野のカキ (なかののかき) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 カキノキ 樹高 9m(注2) 目通り幹囲 4.0m(注2) 実際はもっと細い 推定樹齢 伝承400年(注2) 所在地の地名 山梨県南アルプス市中野(注3) 〃 3次メッシュコード 5338−33−24 〃 緯度・経度 北緯35度36分15秒 東経138度25分45秒 山梨県指定天然記念物(1960年11月7日指定) 撮影年月日 2011年5月21日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 注3)2003年4月1日に6町村が合併して南アルプス市誕生。旧行政区は中巨摩郡櫛形町 坪川右岸、神戸(ごうど)集落内の1軒のお宅の庭に立つ柿の木。樹高が低いため、なかなか見つけにくい。 玄関で来意を告げ、快諾を得て、柿の木の前に立った。 2011年5月現在、環境省巨樹データベースに登録されている柿のなかで、地上1.3m地点での幹の太さとしては、岡山県の「大町の西条柿」に次いで全国第2位とされている(宮崎県にも同サイズの柿あり)。ただ、残念ながら、実際は4mまでなさそうで、実質的にはもっと下位に位置づけられてしまうかも知れない。 幹の一部が大きく抉れている。ここからも別の大きな幹が立ち上がっていた時代があるはずだ。そんなことを考えながら、かつての姿を想像していたら、91歳になられたというご主人が出てこられた。 昔の様子を尋ねてみたが、毎日この木をご覧になっているせいか、自分が子供の頃と、まったく変わらないとの答えだった。当時、既に欠損部分の幹は失われていたそうである。 柿の実は小さく渋い。家で利用することはないが、完熟する頃になるとサルがやってきて食い散らかす。サルに食べられるのが惜しいわけではないが、散らかってみっともない。そしてサルは、作物をも容赦なく荒らす。このあたりでトウモロコシを作ることは、もう出来なくなってしまった。 サルが身近な野生動物になったことを快く思ってはおられない口ぶりだった。 教育委員会の先生は、落ち葉をそのままにしておいた方が柿の木にとってはいいと言うのだが、片付けないではいられないともおっしゃる。確かに、周りはきれいに片付いている。私の母も大正生まれだから、大正気質はよくわかる。カキの木を大切に思っていないわけではないのだが、周囲を乱雑なままにしておくことは出来ないのだ。 このままの接し方で結構。まだまだカキノキは長生きしてくれると思われた。 |
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