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名称 長内のムクノキ (ながうちのむくのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ムクノキ
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 7.3m(注2)
推定樹齢 700年(注3)
所在地の地名 岡山県美作市長内(注4)
〃 3次メッシュコード 5234−30−98
〃 緯度・経度 北緯34度59分44.0秒
東経134度06分08.0秒
美作市指定天然記念物(1972年12月20日指定)
撮影年月日 2010年8月21日
注1)美作市教委奥委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
注4)2005年5月31日、2つの郡に跨る5町1村が合併して美作市誕生。旧行政区は英田郡美作町(みまさかちょう)
県道349号(吉ヶ原美作線)沿い、「下長内」バス停の脇に立つムクノキ。(ただし集落名は長内下)
ムクノキのそばに、案内板が3つある。合併後の美作市教委が設置したものと、合併前に美作町教委が立てたもの、「東美作路名木百選」に選ばれたことを示す、勝英地方振興局が立てたものの3つだ。3つの案内板で推定樹齢が百年ずつ違っているのが微笑ましい。
一番古そうで、文字が消えかかっている町教委設置の案内板には、後醍醐天皇(在位1318〜39)が流されて隠岐に向かう途次、ここで食事をとり、そのあと箸を地に立てた。それが育ってこのムクノキになったとする伝説が紹介されていた
伝説の真偽は別にして、かなり年老いたムクノキであることは間違いなさそうだ。
根元付近では、幹の内部はすっかり空洞となり、内側から添え木して補強している。そして、皮だけになった幹が裂けてしまわぬよう、何箇所かを緊縛されている。人の手を借りて、ようやく原形を保っている様子。
ただ、いま生きている部分の樹勢は悪くなさそうだ。健康そうな葉をたくさんつけている。
もうしばらくは、当地のランドマークであり続けてくれることだろう。 |
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