ページタイトル:永田神社のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:永田神社のクスノキ_1

画像:永田神社のクスノキ_2
名称 永田神社のクスノキ
    (ながたじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 6.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 宮崎県延岡市松山町
 〃 3次メッシュコード 4831−65−91
 〃 緯度・経度 北緯32度35分03.6秒
           東経131度38分10.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年7月31日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 五ヶ瀬川に架かる松山橋を北に向かい、左岸(北岸)を走る国道218号を直角に横切ると、正面の高台にクスノキの樹冠が見える。それが永田神社のクスノキだ。
 永田神社の祭神は、武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)。応神天皇(=八幡神社の祭神))など、当時の天皇5代に大臣として仕えたとされる伝説上の人物である。
 境内の案内板によれば、天平勝宝2年(750)、土持直綱(つちもちなおつな)が、豊前国宇佐八幡の分霊を勧請して、現延岡市の今山八幡を創立するにあたり、ここを仮の宮地として、一時遷座したことがあった。その後、応神天皇の神霊は今山八幡に移ったが、その臣である武内宿禰がここに祀られることになったという。
 社殿に向かって左奥にクスノキが立つ。天然記念物ではないけれども、昭和49年(1974)に、延岡市から保存樹木指定を受けた。
 クスノキの背後は急斜面になっていて、表土が流れたものか、根が半分浮いた状態。幹にはマメヅタが這い、幹の半面を緑色に染めている。
 氏子さんの一人が、黙々と境内を掃除しておられた。その初老の男性のお話では、自分が子供の頃、他にもこのような木があって、根のトンネルが10mほど続いていた。その中でよく遊んだものだとおっしゃる。
 神社の屋根に登って叱られたこともあるという。とても懐かしそうに話しておられた。そのように身近な神社だったから、今も自発的に掃除しておられるのだろう。
 おかげで、私のように脳天気な巨木巡りの旅行者も、清潔な境内を気持ちよく参詣することが出来る。
 ありがたいことだ。
 
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