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名称 那比新宮神社のスギ
(なびしんぐうじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県郡上市八幡町那比
〃 3次メッシュコード 5336−47−11
〃 緯度・経度 北緯35度41分03秒
東経136度53分28秒
岐阜県指定天然記念物(1962年2月12日指定)(注1)
撮影年月日 2004年8月10日
注1)「那比新宮神社社叢」として境内林全体を指定
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
新宮神社は山を越えた南にある旧美並村星宮神社(ほしのみやじんじゃ)と同じく、虚空蔵菩薩を御神体としている。星宮神社同様、天暦元年(947)、藤原高光によって創建されたと伝承され、瓢ヶ岳(ふくべがたけ、福部ヶ岳)の麓六社の一つに数えられている(平凡社「岐阜県の地名」による)。
地図を見ると、星宮神社から山越えでショートカットするルートがありそうなので、信じて進んだ。
確かにルートはあったが、間もなく未舗装路となり、おまけに、星宮神社を出る頃には何ともなかった空が、急に真っ暗になり、雷雨に変じた。
進むべきか、戻るべきか。少しだけハムレットの気分を味わいながら、それでも「まずは前進を選ぼう」と、信仰にも似た気分に従って、心細い山道を進んだ。
嬉しいことに、(当然と言えば、当然だが)山道が下りに変わり、空が明るくなって来ると、それまでの不安は一気に吹き飛んだ。
背後から新宮神社を訪れる人は少ないだろうが、それも悪くない。巨杉の境内がとても頼もしく思えた。
奥山の神社にしては、境内がよく清掃されている。スギの巨樹が林立し、上と中の写真は鳥居のすぐ後方のスギだが、他にも目につく巨杉が何本かある。雷鳴で嚇かされた後でもあり、すっかり気に入って長居してしまった。
神社から里への一本道でもちょっとした事件(?)があった。
数日前の豪雨で壊れた法面改修工事のため、30分以上も足止めを食ってしまったのである。
しかし、楽しい時間でもあった。もともと、朝夕以外に車が通りそうもない道だ。私以外の被害者(?)はいない。諦めて、エンジンを切って車を降り、係のおばさん(たまたま、私より少し年輩の女性だった)と、今時の社会情勢から、環境行政、子供の教育問題と、話題は奔放に飛躍し、楽しい時間を過ごさせてもらった。 |
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