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名称 妙雲尼塔の大杉
(みょううんにとうのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 45m(注2)
目通り幹囲 4.6mほか(注2)
推定樹齢 500年(注3)
所在地の地名 栃木県那須塩原市塩原門前(注4)
〃 3次メッシュコード 5539−36−65
〃 緯度・経度 北緯36度58分16秒
東経139度49分15秒(注5)
塩原町指定天然記念物(1968年10月23日指定)(注4)
撮影年月日 2004年10月10日
注1)塩原町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)現地の案内板による
注4)2005年1月1日、黒磯市ほか3市町が合併して那須塩原市誕生。旧行政区は那須郡塩原町
注5)位置の精度についてはあまり自信なし
妙雲寺は、旧塩原町役場の北西300mほどにある臨済宗の禅刹。開基の妙雲尼は平重盛(たいらのしげもり、1138〜79)の妹と伝えている。
裏山に立つ大杉は、伝承では、妙雲尼の墓所に植えられたとされている。3本が根元で融合しており、旧環境庁データによると、目通りはそれぞれ4.6m、4.1m、3.6m。全体の根回りは約12m。しかし、公平に見て、樹齢800年はありそうにない。
妙雲寺境内を、塩原渓谷歩道が貫いている。大杉の下から裏山に上る坂道には「延命坂」の名がつけられている。その坂の途中に立つ目通り4.8mをはじめ、境内には、天然記念物の大杉以外にもスギの巨木が多数林立する。大杉も含め、これらは同じ時期に植林されたのではないかと思われる。
塩原は、温泉だけでなく、水も豊富な町だが、妙雲寺境内にも「常楽の滝」と称する小さな滝がある。
避暑のため当地を訪れた夏目漱石も、何か感ずるものがあったらしく、「妙雲寺に瀑を観る」と題した漢詩を作り、時の住職に送った。変に観光地化していないところが文人の趣味に合ったのかも知れない。
これも妙雲寺の一つの顔なのだろう。私が訪ねた際も、句会のお仲間らしいたくさんの方々が、あちこちに散開して句作しておられた。 |
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