ページタイトル:山古志虫亀のカツラ 当サイトのシンボルマーク

画像:山古志虫亀のカツラ 名称 山古志虫亀のカツラ
    (やまこしむしがめのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 6.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県長岡市山古志虫亀(注2)
 〃 3次メッシュコード 5638−07−01
 〃 緯度・経度 北緯37度20分35.3秒
           東経138度53分13.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2024年5月12日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による
注2)2005年4月1日、広域市町村合併により長岡市に編入。旧行政区は古志郡山古志村





 島崎藤村の小説「夜明け前」の冒頭の一文を借りれば、旧山古志村はすべて山の中である。
 平地などまったく無いと言っていい。人々は山中のあちらこちらに小さな集落を作って生計を立ててきた。
 そんな旧山古志村で、仮に郵便局の有無によって中心集落を選ぶとすれば、虫亀はそれら4集落の一つということになる。虫亀には闘牛場もある。
 地理院地図を見て驚くのは、虫亀から竹沢にかけて、養鯉池が極めて多いことだ。
 このような地形の中でイネを育てても、労働に見合う収入を得るのが難しかったのだろう。ほとんどの田が池に変わった。ここはニシキゴイの一大産地なのである。(中越地震で養鯉池も壊滅的な被害を受けたが、その後、徐々に復旧してきている)
 虫亀集落のほぼ中央、闘牛場の南約60m。県道23号(柏崎高浜堀之内線)から生活道路を北に70mほど入った所に左図のカツラが立つ。
 カツラは水を好む。カツラの近くに流水は見えないが、養鯉池の水に不便しないくらいだから、地下水は豊富なのだろう。
 大小多くの蘖(ひこばえ)が主幹を取り囲んでいるが、基本的には単幹で第一世代のカツラである。
 樹勢良く、背も高い。
 ちょうど若葉が展開しきる直前の季節で、カツラの若葉が特別美しく感じられた。
ボタン:新潟県(中越)の巨木リストに戻る
ボタン:トップページに戻る