|
|
|
名称 安楽寺のケヤキ (あんらくじのけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 17m(注2)
目通り幹囲 6.3m(注2)
推定樹齢 600年以上(注3)
所在地の地名 栃木県芳賀郡茂木町北高岡
〃 3次メッシュコード 5440−61−13
〃 緯度・経度 北緯36度30分52.5秒
東経140度09分59.0秒
栃木県指定天然記念物(1962年1月9日指定)
撮影年月日 2007年4月29日
注1)栃木県教育委員会と茂木町教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による。ただし、案内板は目通りを5.5mとしており、一見したところ、そちらの方が近そうな値だ
注3)上記案内板による
浄土宗顕宮山安楽寺参道の途中に立つ。
寺伝によれば、安楽寺は天平9年(737)行基が開創したと伝え、応永13年(1406)に益子町大沢の円通寺開祖良栄上人の法弟良勝が再興、慶長14年(1609)には勅額が与えられたという。
一段高いところに建つ宝形造りの大仏殿は、延宝7年(1679)に建立されたもので、この地方に現存する仏堂では最古の建造物。納められた阿弥陀如来坐像は高さ273センチ。鎌倉時代末期の作とされ、県指定文化財(以上、平凡社「栃木県の地名」による)。
とにかく、古くから続く名刹なのである。
上記推定樹齢は、応永の再興時にケヤキも植えられたとしたもの。
境内を流れる農業用水の水路が、ケヤキのところで直角に曲がっている。ゆっくり流れる清水が、根元を彩るハナダイコンほかの草花とともに、とかく厳めしくなりがちな古刹の雰囲気を和ませる小風景を形作っている。
幹が傾き、大枝の殆どが分岐してすぐ切断されている。案内板には、寺の火災に巻き込まれて建物側の枝を多く失ったとあるが、現在までに失われた大枝は、建物側に限らない。切断しなければならない何か理由があったのだろうか。
現在の枝は、大半が切断後に伸びたものと思われる。幸い、樹勢は悪くないようだ。主幹の空洞化は進むかも知れないが、しばらくはケヤキの雄姿を見続けることができることだろう。 |
|