|
|
|
名称 諸塚神社のスギ (もろつかじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 5.9m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 宮崎県東臼杵郡諸塚村七ツ山(立岩)
〃 3次メッシュコード 4831−72−05
〃 緯度・経度 北緯32度35分17.7秒
東経131度19分17.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年7月31日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
耳川に沿って走る国道327号を上流に向かう。諸塚村役場近くで右折して、県道50号(諸塚高千穂線)へ。今度は支流の柳原川の谷を遡る。諸塚ダムを過ぎて暫く走ると、諸塚神社への案内表示が出ている。
参道の入口に、平成12年(2000)に建立された新しい石碑があり、それに神社の沿革等が記されていた。
それによれば祭神の数は、全部で27柱。明治以降に、いくつもの神社を合祀した結果だろう。
祭神の筆頭に記されていたのは天之御中主之命(あめのみなかぬしのみこと)。天上世界の中央を表すその名からも想像できるように、古事記では天地開闢の際、最初に高天原に登場した神とされている。
碑文を読み進めると、この神は、はじめ400mほど下流の立岩大明神に祀られていたらしい。
立岩の名の通り、屹立する大岩があり、その下には畳数枚分の岩窟があった。そこに祀られていたようなのである。ところが、かつて大洪水があって(年代不詳)、耳川河口の美々津まで流されてしまった。その後、流れ着いた御神体を受け取りに行ったのか、そうでないのか、文章からはよくわからない。しかし、現在、天之御中主之命は諸塚神社の祭神の一柱となっている。
なお、立岩については、昭和31年(1956)に大音響とともに倒壊してしまった。今はその大岩の上に大明神を祀り、秋季大祭に行われる御神幸の御旅所となっているそうである。
参道を進むと、社殿の背後に大杉の姿が見えた。社殿の横から背後に回ってみると、なかなかの大杉である。
縦に1本、長い裂傷が見える。落雷に遭ったのだろうか。
境内からは一段高い場所に立っているため、仰ぎ見る格好になる。この位置からは頂部がよく見えないが、てっぺんまでしっかり葉を繁らせているようだ。
まだまだ大きくなるだろうと思われる。 |
|